新たな年を迎え、庄内浜文化伝道師の皆さん今年もよろしくお願いします。

「ところ変われば品変わる」の言葉のように、ところによって味覚も変わるのは理の当然として、同じ素材でも手の加え方を変えるだけでこんなにも違ってしまうもの。今、旬の寒鱈などは最たるものである。間違いなく言えるのは、冬の日の産物は徹頭徹尾、余すところなく食べ尽くすのが魅力。

 ここで、うちの百年来の鱈汁を紹介しよう。

どんがら汁なので身は入れない。頭とひれを大き目の一口大にする。胃袋は1センチ幅に切り、食べやすくかつ存在感のあるものにする。脂わた・白子も一口大に切る。どんがらの4倍の量の水を沸かし、煮立ったら脂わたを入れ5分煮る。どんがらを入れ10分煮る。味噌で味つけし火を止めて、最後に白子を入れる。白子は湯通しする程度にする。盛り付けはどんぶりにどんがら1~2個・脂わた1個・白子1個・岩のりと刻んだセリを少々入れて出来上がり。鱈のどんがら汁に欠かせないものは、岩のりと白子である。そして調味料は味噌以外は入れない。もちろん、昆布や旨味成分などは入れない。

ぜひ、試してみてください。

庄内浜文化伝道師協会 会長 石塚 亮 (旅館坂本屋)